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法学部ゼミ紹介(早川ゼミ)

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専門演習 行政判例研究

コース20 教員:早川 和宏

ゼミの内容

このゼミは、宇賀克也・交告尚史・山本隆司編『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ[第7版]』(有斐閣・2017年)所収の判例を題材として、読み・調べ・まとめ・報告する能力を涵養することを目的としています。
ゼミの進め方は、以下の通りです。

1 行政判例百選の中から、自分の好きな判例を選ぶ。

2 最高裁判所民事判例集等、要約されておらず、かつ、評釈等のついていない判決文を入手する(一次情報に当たる)。

3 判決文を読み、事実の概要、第1審判決、第2審判決、最高裁判決及び私見を簡潔にまとめたレジュメ(A4用紙2枚とする)を作成する。

4 当該レジュメに基づき、報告する(第1回報告。40分程度)。

5 ゼミ生全員で質疑応答を行い、当該事案にかかる法律上の問題点を明らかにする(20分程度)。

6 討論により浮かび上がってきた疑問点・論点を整理・検討し、判例評釈・判例批評等を参照の上、再度レジュメを作成し、次週の演習で報告する(第2回報告。30分程度。なお、このレジュメには枚数制限を設けない)。

早川ゼミ

特徴・雰囲気・特別活動等について

このゼミの主な特徴は3つあります。
1つ目の特徴は、ゼミの活動に対し非常にメリハリがあることです。ゼミの時間が始まるまでは和気藹々と世間話をするなど、明るい雰囲気が溢れています。しかしゼミの時間が始まると一転し、静かに判例研究の報告を聴き、疑問点があれば質問するという様な、真面目で学習に対して活発な雰囲気になります。先生やゼミ生から出される質問は学問的な内容にとどまらず、実務的な質問にまで及びます。それらの様々な質問に答えるため、判例研究の報告者は徹底的に判例を調べ、報告者自身だけでなく全員に理解してもらえるよう工夫して報告します。それにより、行政法の知識を細かいところまで幅広く得ることが出来ます。

2つ目の特徴は、特別活動で貴重な体験が出来ることです。過去には有志を募り釜石市と常総市において公文書に関するボランティアに参加しました。(関連ニュースはこちら)他にも国立公文書館を訪問・見学するなど、公文書管理の研究を専門にされている早川先生のゼミならではの体験をすることが出来ました。

3つ目の特徴は、ゼミ生個人の意見が尊重されることです。1人が「ゼミでこういうことをしたい」と言えば、「それは実現できない」と却下するのではなく、「どのように実現しようか」と話し合います。そのためゼミ生は意見を出すこと恐れず、積極的に周囲へ働きかけます。これにより、前例踏襲をするのではなく、常に新しいイベントや見学等のチャレンジをすることができるゼミになっています。

早川ゼミ

ゼミの学生に望むこと

以上の記述は、現役のゼミ生に書いてもらいました。
ゼミは、ゼミ生が作るものです。ゼミである以上、楽しく仲良くするだけでは困りますが、勉強だけでも困ります。現在のところ、良いバランスになっていると思います。法律学で重要なのは「理論と実務をつなげて考えること」です。
活字になった判例は一見無味乾燥ですが、その裏には訴訟という手段を選択せざるを得なかった「人」が居ます。「人」の想いに法理論を付加し、裁判官という実務家を説得する作業。それが裁判です。人の想いを判例から読み解くためには、経験値が必要です。それを得るためには、机上の勉強だけではなく、様々な経験を積むしかありません。ゼミが、そのような場としても機能できていれば嬉しいです。
こんなゼミですので、全てはゼミ生の「やる気」にかかっています。教員にできるのは、きっかけを与え、サポートすることだけです。判例研究にせよ、特別活動にせよ、「やる気」を出してくれること。それがゼミ生に対して望むことです。

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